Artmic8neoによるアニメーション映像『Elephant SANTIE』製作の日記
空を描く。
実は一番大変なのがこれ。
絵の具でベラっと塗るのであれば簡単なんだけど、色えんぴつでこのサイズを塗りつぶすとなると大変ですわな。数本使い切ります。
大事な色は沢山あるんだけど、ちょっと白(White)を紹介しておきたい。
白もれっきとした『色』ですから。
色えんぴつに於いても絵の具同様、『白』というのは絵の行方を左右します。
ぼかすのに使ったり、傷をつけるようにして強調のラインにしてみたり。
この空の絵の場合、仕上げに白を使った他、雲の黄色い部分、お判りでしょうか?
これはまず白で画用紙に『傷をつけるようにしておいて』他の色を彩色しました。
この他にも絵全体の引き締めに使ったり用途は人それぞれでしょうが、Artmic8neoの場合、最終的に絵全体の大きな変化をもたらす色。
つまり一発逆転の可能性を含んだ色。
そうJoler(ジョーカー)だと思っているんです。
B3サイズ。スキャナーでバラバラに取り込んだ後にパノラマ合成。ある程度の大きさにこだわる訳は、ティアナワンガの巨大さを表現したいから。ほんとはね、もっと大きくしたい所だけど、そうするとパソコンがもたない。。。(苦笑)。ミニマックが欲しいな。
背景はたいていの場合巨大サイズの原画になります。カメラをPANする時に、必要になってくるんです。
あー疲れたぜ。描くのはさほど疲れません。大きな絵は、画像処理が疲れるんです。
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◎Qwankaw-mha-kaowavu(クヮンカウ・マー・カオワブの樹)
ティアナワンガの象徴とも言うべき大木。森のほぼ中央に位置し、さらに太古の昔よりティアナワンガを見守りつづけている。
樹の上部はおそらく豊富な水分が蓄えられていて、ぷっくりと膨らんだ形になっている。また最上部にはリスの一種であるビコーの住処となっているが、サンティエ他『地上のもの』の大半ははこのことを知らない。
冒頭シーンのみで使用する『背景』。今回は原画のサイズがB3。
(写真1)Elephant SANTIEの作画の場合、縁取りの線は水色。
(写真2)まだ色が薄いです。Elephant SANTIEの作画の場合、画用紙表面のざらざら感がつるつるになるまで色を重ねます。だから色えんぴつが大量にいる。
(写真3)完成した4枚。これだけではなんのこっちや解んないでしょうが、これを合成する事でティアナワンガというジャングルが出現します。でもこれは冒頭のシーンで一瞬使うのみ(辛い。。)。
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◎Tianawanga(ティアナワンガ)
『地上のもの』『天空のもの』からなる太古のジャングル。むかしむかし、そのまた昔のおはなし。
Elephant SANTIE -Chapter3- 作画を少しずつ開始。まずは上から見たSANTIE。
(写真1)設定画。
(写真2)設定画を元に拡大。同時に体のラインを少し太めに描き直した。この絵が基本になって画用紙に描き移します。
(写真3)作画。画用紙に色えんぴつ。Elephant SANTIEの場合、背景、キャラクター、全て〈みずいろ〉でラインを描いた後彩色。SANTIEの配色に使うのは、〈みずいろ〉〈青〉〈ピンク〉〈黄色〉の4色。
(写真4)写真3の修正後。青で影を強調。最も重要だったのは目。光の反射がありすぎると、俗物的に感じるので、反射を軽減。これでSANTIEになった。
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◎SANTIE(サンティエ)
『地上のもの』にして大地の一人息子。ティアナワンガという太古のジャングルの散策者。推定年齢300歳。まだ幼いため牙は長くない。
まずは準備。えーっと何がいるんだったっけ。
(写真1)ガラステーブル。 franfranで購入しました。妻がやけに欲しがっていたものだけど、今ではなくてはならないものになってしまった。このガラステーブルの上に原画と画用紙を重ねておいて、下から光を当てながら作業します。
普段はこれで食事。なんのこたーない、食卓です。
(写真2)色えんぴつは必需品。これだけあっても全然足りなかったりする。ストックで買い置きしておかないと。。。。
(写真3)ライト。これ重要。電気屋さんで安くで売ってるもんね。(写真1)にあるようにガラステーブルの下から光を当てるんです。
(写真4)色えんぴつはこんなになってもまだ使えます。小学校の頃、こういったえんぴつ用のジョイントを見ましたよね。シャーペンが台頭してから、全然使わなくなってるけど。これは便利。色えんぴつを長く使えるだけじゃなく、筆圧による指の痛みを著しく軽減する事が出来ます。
あ、そうそう鉛筆削り機よりカッターナイフの方が色えんぴつを長持ちさせられると思います。自分だけかな?つまりArtmic8neoはほとんど芯の先端を鋭角にしません。芯の先端は、はある程度の丸みをもって作画しています。
で、もー削れねえ!ってとこまで色えんぴつを使うのがArtmic8neoの主義。
だってさ、「もったいないお化け」がでるぜ〜。
その他
(写真1から)
◎たばこ。なくなったら血眼になって探すエレメント。たばこがあっても火がなくちゃ。ライターも必携。なければガスレンジに直行。
◎サングラス。かっこつけに使用します。
(写真にはないけど)
◎コーヒー、緑茶、チャイ。ローテーションです。
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Artmic8neo
イラストレーション作家、アニメーション作家。 映像作品に『Elephant SANTIE(シリーズ)』、『The lost planet』他。
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